切なさともどかしさと~映画「恋」を観て [ひとやすみ]
2014年12月4日(木)
先日、母と一緒に映画を観てきました。
私の生まれ故郷の市が、市制75周年を記念して制作した映画「恋」です。
<story> 公式HPより
物語は、鉄道車両の溶接工で、妻に先立たれた徳田昭男が
同じ会社の食堂で働く吉野咲子に惹かれるところから始まる。
昭男、咲子、そして昭男の亡き妻には、稲穂祭の「きつねの嫁入り」にまつわる
共通した「秘密」があった。
今、切ない大人の「恋物語」が紡がれる―。
主演は伊藤洋三郎さん、岡田奈々さん。……そう、私たち世代がど真ん中のお話。
原案は公募したということで、まあ、シンプルというか他愛ないというか、
素直なストーリーです。市の誇る産業や珍しいお祭りなどを、
やり過ぎない程度(?うーん、ギリかな)にアピールしながら、
素朴なおじさんおばさんの切ない恋を描いています。
今どき、ちょっとした2時間ドラマでも、もっと筋立てはひねりをきかせるでしょうからね、
END マークが出た時、母は「えっ? これで終わり?」なんて言っていました。
でも私としては、「まあ、これもアリだよね」と思いました。
じれったいほど進展しない、おじさんおばさんの関係----リアルじゃありませんか!
オールわが町ロケで、伯父さんちが映ったりはしてましたが、
みんながしゃべるのは標準語ですし、どこにでもある地方都市って印象。
せっかくなら、もう少し瀬戸内海の多島美を見せてやってよー、と思ったぐらいです。
でも、婦人科系がんを患った経験者として言わせていただくと
かなり、もどかしかった (ー'`ー;)
……この先、ネタバレを含みます。
実は昭男の妻は乳がんで死んだ、という設定。
そして、心が通い始めた咲子も実は… と、ちょっと安直な設定だったのです。
そんな因縁じみた設定にしたのなら、闘病の妻を見守り、見送った男は
新たに思いを寄せた女性が同じ病気だと分かったときに、
もうちょっと何か言うべきなんじゃないの?
その苦悩を見せてもよかったんじゃないの?
なんて思ってしまって、物足りなかった。
登場人物たちの病気の受け止め方は、決して悲観的ではなく
観終わったあとの印象は、ほのぼのとして後味も悪くはないのですが
どうしても、病気が単なるきっかけみたいな描かれ方になってて気になっちゃう。
おとぎ話テイストを貫いて、病名なんか出さずにいればよかったのに。
実は私の従姉は、主人公たちの勤めていた工場によく似た職場に通っていて
そして乳がんで亡くなりました。岡田奈々さんに似てるとは言いませんが
髪型などのイメージに通じるものもあって、他人事とは思えない。
だから余計に、大筋と関係ないところに引っかかったのかもしれません。
こんにちはー(^^)/
実家でちょっとゆっくり出来て良かったですね~。
実家って、瀬戸内海の方だったんですねえ。
自分の知っている街でロケが行われて、描かれているとなると、そりゃ見たくなりますわね~。
それにしても、岡田奈々さんってまだ女優業されてたんだ(^-^;
病気を使って、ちょっとした悲劇感入れてみた!みたいなのは嫌ですね。
これからの長旅!気を付けて行ってらっしゃ~い!
by やっぴー (2014-12-04 17:09)
★きなこさん、ありがとうございました!
★ポジティブに行こうさん、ありがとうございました!
★kazukazuさん、ありがとうございました!
★やっぴーさん、ありがとうございます!
岡田奈々さん、変わらずおきれいですよー
私より年上だなんて、とても信じられない _| ̄|○
映画やドラマでの病気、病人の使い方、気になりますよね。
中途半場だと、ちょっとムッとしてしまうかも。
by ぱふ (2014-12-11 19:06)